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環境への取組み(E)
方針・考え方
JPR及び資産運用会社である東京建物リアルティ・インベストメント・マネジメント(以下、TRIM)は、「環境・社会への配慮」がなされた多くの不動産を運営すること、及び保有資産における環境性能や取組みを開示することは、年々高まるテナントからの環境配慮のニーズや、投資家等の期待・要請に応えるうえで重要だと認識しています。
そのため、マテリアリティの一つとして「気候変動への対応」を特定のうえ、この課題に取り組むために、「環境認証の取得推進」についてポートフォリオ全体を対象に以下の目標を掲げています。
「2030年目標:環境認証取得(4スター又はAランク以上)カバー率90%以上」
「2050年目標:環境認証取得(4スター又はAランク以上)カバー率100%」
この環境認証は、CASBEE不動産評価認証・DBJ Green Building認証及びBELS評価において、4スター又はAランク以上を条件としています。国土交通省の定めるガイドラインに基づき開始されたBELSにおいては2スター以上が省エネ基準相当に該当しておりますが、JPRはそれより高い4スター以上を目標基準に設定し、より環境性能の高いポートフォリオを目指しています。
なお、建築物省エネ法の改正に伴い、2024年4月以降は2,000㎡以上のオフィスの場合、3スター以上が省エネ基準に相当します。
環境認証の取得状況
環境認証の取得状況は以下の通りです。なお、ポートフォリオ全体を対象とし集計しています。
項目 | 2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 | 2024年6月 |
---|---|---|---|---|---|
認証取得割合 (4スター又はAランク以上) (延床面積ベース) |
40.2% | 49.3% | 71.8% | 77.4% | 76.4% |
認証取得割合 (全ランク) (延床面積ベース) |
65.5% | 74.3% | 88.7% | 89.4% | 88.1% |
認証取得面積 (延床面積) |
453,472㎡ | 519,774㎡ | 619,822㎡ | 628,618㎡ | 637,324㎡ |
ポートフォリオ総面積 (延床面積) |
692,365㎡ | 699,123㎡ | 698,650㎡ | 703,018㎡ | 723,090㎡ |
CASBEE不動産評価認証 | 16 | 28 | 37 | 42 | 44 |
DBJ Green Building認証 | 14 | 15 | 13 | 14 | 14 |
BELS評価 | 1 | 2 | 3 | 4 | 4 |
認証取得合計 | 31 | 45 | 53 | 60 | 62 |
営業収益ベースの環境認証取得状況
(百万円)
項目 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
賃貸事業収入 | ||||||||||
認証取得物件 | 25,312 | 68.2% | 28,183 | 79.2% | ||||||
未取得物件 | 5,495 | 14.8% | 2,916 | 8.2% | ||||||
(対象外)底地 | 3,604 | 9.7% | 3,603 | 10.1% | ||||||
不動産等売却益 | ||||||||||
認証取得物件 | 2,685 | 7.2% | ー | ー | ||||||
未取得物件 | ー | ー | 881 | 2.5% | ||||||
営業収益合計 | 37,097 | 100.0% | 35,585 | 100.0% |
DBJ Green Building 認証の取得
DBJ Green Building 認証は、ビルの環境性能に加えて、防災や防犯、及び不動産を取り巻く様々なステークホルダーからの社会的要請に配慮した不動産(「Green Building」)の普及促進を目的に、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が独自に開発したスコアリングモデルにより評点化を行い、その上で時代の要請に応える優れた不動産を選定する認証制度です。なお、結果は5段階で評価されます。
DBJ Green Building 認証に関するウェブサイト:http://igb.jp/
物件名称 | 評価ランク | 取得年月 |
---|---|---|
東京スクエアガーデン | ★★★★★ | 2023年8月 |
御茶ノ水ソラシティ | ★★★★★ | 2023年10月 |
大手町フィナンシャルシティ ノースタワー | ★★★★ | 2021年10月 |
オリナスタワー | ★★★★ | 2022年2月 |
新宿センタービル | ★★★★ | 2022年2月 |
川崎ダイスビル | ★★★★ | 2022年6月 |
JPR千駄ヶ谷ビル | ★★★ | 2022年2月 |
JPR大宮ビル | ★★★ | 2022年2月 |
ライズアリーナビル | ★★★ | 2022年2月 |
ゆめおおおかオフィスタワー | ★★★ | 2022年2月 |
兼松ビル | ★★★ | 2022年2月 |
ビッグス新宿ビル | ★★★ | 2022年2月 |
品川キャナルビル | ★★★ | 2022年2月 |
オーバルコート大崎マークウエスト | ★★★ | 2022年2月 |
CASBEE不動産評価認証の取得
CASBEEは、建築環境総合性能評価システム(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)の略で、国土交通省の主導のもと、日本で開発・普及が進められている建物の総合的な環境性能を評価するシステムです。省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮に加え、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価します。
本制度の内容等につきまして、以下をご参照下さい。
CASBEEのウェブサイト:http://www.ibec.or.jp/CASBEE/
物件名称 | 評価ランク | 取得年月 |
---|---|---|
JPR麹町ビル | S | 2019年12月 |
FUNDES上野 | S | 2019年12月 |
JPR武蔵小杉ビル | S | 2020年6月 |
損保ジャパン仙台ビル | S | 2020年6月 |
新横浜第二センタービル | S | 2021年6月 |
損保ジャパン和歌山ビル | S | 2021年6月 |
JPR堂島ビル | S | 2021年6月 |
JPR心斎橋ウエスト | S | 2021年6月 |
JPR原宿ビル | S | 2021年12月 |
MS芝浦ビル | S | 2022年6月 |
新宿スクエアタワー | S | 2022年6月 |
東京建物東渋谷ビル | S | 2022年6月 |
グランフロント大阪(南館) | S | 2022年10月 |
グランフロント大阪(北館) | S | 2022年10月 |
六番町ビル | S | 2022年12月 |
立川ビジネスセンタービル | S | 2022年12月 |
センシティビルディング | S | 2022年12月 |
薬院ビジネスガーデン | S | 2023年5月 |
FUNDES水道橋 | S | 2023年6月 |
ビッグス新宿ビル | S | 2023年12月 |
新麹町ビル | S | 2024年6月 |
武蔵浦和ショッピングスクエア | S | 2024年6月 |
JPR堂島ウエスト | S | 2024年6月 |
ハウジング・デザイン・センター神戸 | S | 2024年6月 |
川口センタービル | A | 2020年6月 |
JPR日本橋堀留ビル | A | 2020年12月 |
JPR千葉ビル | A | 2020年12月 |
JPR横浜日本大通ビル | A | 2020年12月 |
JPR上野イーストビル | A | 2020年12月 |
JPR名古屋伏見ビル | A | 2020年12月 |
JPR心斎橋ビル | A | 2021年6月 |
JPR茶屋町ビル | A | 2021年6月 |
兼松ビル別館 | A | 2021年12月 |
JPR人形町ビル | A | 2021年12月 |
JPR市ヶ谷ビル | A | 2021年12月 |
南麻布ビル | A | 2021年12月 |
グランフロント大阪(うめきた広場) | A | 2022年10月 |
芝大門センタービル | A | 2022年12月 |
アルカイースト | A | 2022年12月 |
JPR那覇ビル | A | 2022年12月 |
JPR千駄ヶ谷ビル | A | 2023年6月 |
JPR神宮前432 | A | 2023年6月 |
JPR銀座並木通りビル | A | 2023年6月 |
JPR渋谷タワーレコードビル | A | 2024年6月 |
JPR横浜ビル | B+ | 2020年12月 |
BELS評価の取得
「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System/建築物省エネルギー性能表示制度)認証」とは、国土交通省が評価基準を定めた公的な評価制度で、建築物の一次エネルギー消費量に基づき、省エネルギー性能を評価する制度です。
「ZEB」とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物をいいます。「ZEB認証」とは、快適な室内環境を保ちながら、建物の高断熱化や効率の高い設備等により省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指して策定され所定の基準を満たした建物を選定するものです。BELSの評価制度において、ZEBの評価は「ZEB」、「Nearly ZEB」、「ZEB Ready」及び「ZEB Oriented」の4段階で表示されます。
物件名称 | 評価ランク | 取得年月 |
---|---|---|
JPR麹町ビル | ★★★ | 2020年12月 |
FUNDES上野 | ★★ | 2021年6月 |
JPR大宮ビル | ★★★★★ (ZEB Oriented) |
2022年9月 |
FUNDES天神西通り | ★★★★ | 2023年8月 |
その他受賞等
福岡市の都心部にある「薬院ビジネスガーデン」は、その名の通り公開空地を広く設け、空気を緑に染めそうなケヤキの回廊をはじめ、23種類の植栽が四季折々の表情を見せます。施設利用者を問わず寛ぐ人の姿が多い、癒しに満ちた緑の空間です。緑化推進は資産価値の向上と共に、街づくりの一助ともなる取り組みとして力を入れています。【第10回 「花と緑のまちづくり賞」受賞(2013年)】