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JPRのESGについて

サステナビリティファイナンス・グリーンファイナンス

JPRは、サステナビリティファイナンス及びグリーンファイナンス実施のために、「サステナビリティボンド・ガイドライン2021」、「グリーンボンド原則2021」、「ソーシャルボンド原則2021」等に基づいて、サステナビリティファイナンス・フレームワークを策定しました。

調達資金の使途

資金使途

サステナビリティファイナンス等による調達資金について、特定資産を対象とし、サステナビリティファイナンスではサステナビリティ適格資産の取得資金、グリーン適格資産の改修工事資金並びに対象となる特定資産の取得に要した借入金及び投資法人債のリファイナンス資金に充当します。


適格資産

グリーン適格資産とは、以下に記載のグリーン適格クライテリアを満たす資産をいいます。サステナビリティ適格資産とは、グリーン適格クライテリアのうち「グリーンビルディング」のみを満たし、以下に記載のソーシャル適格クライテリアを満たす資産をいいます。


グリーン適格クライテリア

グリーンビルディング

以下の基準のいずれかの認証を、取得済又は今後取得予定であること。

  • DBJ Green Building認証(注1)における5つ星、4つ星又は3つ星
  • CASBEE不動産、建築(新築・既存)評価認証(注2)におけるS、A又はB+
  • BELS認証(注3)(平成28年度基準)における5つ星、4つ星又は3つ星
  • BELS認証(注3)(令和6年度基準)におけるレベル6、レベル5又はレベル4
  • BELS評価におけるZEB認証(注4)ZEB、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Oriented
  • LEED認証(注5)におけるPlatinum、Gold又はSilver
    (LEED BD+Cの場合はv4以降)
  • 「DBJ Green Building 認証」とは、株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」といいます。)が独自に開発した総合スコアリングモデルを利用し、環境・社会への配慮がなされた不動産(Green Building)を対象に、5段階の評価ランク(1つ星~5つ星)に基づく認証をDBJが行うものです。
  • 「CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency/建築環境総合性能評価システム)不動産評価認証」は、建築物の環境性能で評価し格付する手法であり、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮等も含めた建物の品質を総合的に評価するシステムです。
  • 「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System/建築物省エネルギー性能表示制度)認証」とは、国土交通省が評価基準を定めた公的な評価制度で、建築物の一次エネルギー消費量に基づき、省エネルギー性能を評価する制度です。
  • 「ZEB」とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物をいいます。「ZEB認証」とは、快適な室内環境を保ちながら、建物の高断熱化や効率の高い設備等により省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指して策定され所定の基準を満たした建物を選定するものです。BELSの評価制度において、ZEBの評価は「ZEB」、「Nearly ZEB」、「ZEB Ready」及び「ZEB Oriented」の4段階で表示されます。
  • 「LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)認証」とは、米国グリーンビルディング協会(USGBC)によって開発及び運用が行われている、建築や都市の環境性能を評価する認証システムで、各項目の取得ポイントの合計に応じたランク(Certified、Silver、Gold、Platinum)で評価されます。

改修工事

以下の基準のいずれかを満たし、かつ当該工事がサステナビリティファイナンス等の実行日より過去3年以内に完了済又は今後完了予定であること。

  • 30%を超えるCO₂排出量又はエネルギー消費量の削減
  • 30%を超える水使用量の削減
  • 上記「グリーンビルディング」に定める認証のいずれかにおいて、新規取得又は既存認証の1段階以上の改善

ソーシャル適格クライテリア

以下のいずれかの社会的課題解決に資する機能のうち一定レベル以上の水準に2つ以上該当すること。

  • 地域防災
  • 医療サービス
  • 子育て支援
  • スタートアップ支援施設
  • バリアフリー施設

資金調達の管理

サステナビリティファイナンス等の残高管理

サステナビリティ適格資産の取得価格総額に、総資産額に対する有利子負債比率(各年12月末時点)を乗じて算出された負債額(以下「サステナビリティ適格負債額」といいます。)をサステナビリティファイナンスの調達上限額とします。
グリーン適格資産のうち、グリーンビルディングの取得価格総額に、総資産額に対する有利子負債比率(各年12月末時点)を乗じて算出された負債額(以下「グリーン適格負債額」といいます。)をグリーンファイナンスの調達上限額とします。なお、サステナビリティ適格資産と重複するグリーン適格資産は、グリーンビルディングの取得価格総額から控除し、グリーン適格負債額の計算の対象外とします。


レポーティング

資金充当状況に係るレポーティング

JPRは、調達資金が残存する限り、ウェブサイト上で各年12月末時点における、調達資金の充当状況及び調達資金の残高がサステナビリティ適格負債額及びグリーン適格負債額を超過していないことを開示します。


環境改善効果に係るレポーティング

JPRは、調達資金が残存する限り、ウェブサイト上で各年12月末時点における、以下の項目を開示します。

  • 適格資産の物件数
  • 各グリーン適格資産が取得した第三者認証レベル
  • 適格資産の延床面積の総計
  • エネルギー使用量*
  • CO₂排出量*
  • 水使用量*
  • 改修工事に伴う改善効果
  • ④~⑥の指標については、グリーン適格資産を対象とした年毎の集計数値を公表します。なお一部物件については、本投資法人がエネルギー管理権限を有している範囲で開示します。

社会的便益に係るレポーティング

JPRは、調達資金が残存する限り、ウェブサイト上で各年12月末時点における、以下の項目を開示します。

アウトプット指標 対象となる物件概要及び施設概要
アウトカム ① 地域防災
・帰宅困難者受入人数
・防災備蓄の量

② 医療サービス
・提供されているサービス内容

③ 子育て応援
・提供されているサービス内容

④ スタートアップ施設支援
・提供されているサービス内容

⑤ バリアフリー施設
・提供されているサービス内容
インパクト 保有資産を通じた地域コミュニティとの連携への取り組み、地域全体のブランド価値向上への貢献

状況に変化があった場合のレポーティング

調達資金の当初の充当状況が事後的に大きく変化し未充当資金が発生した場合には、本投資法人のウェブサイトで開示します。

ファイナンスの状況

グリーンファイナンス調達残高

2024年10月31日時点

項目 借入先 借入額
/発行額
(百万円)
利率 借入日
/発行日
返済期限
/償還期限
摘要 資金使途
第24回無担保
投資法人債
5,000 0.570% 2019年7月31日 2029年7月31日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR千駄ヶ谷ビル と 薬院ビジネスガーデン の取得に要した借入金の返済資金。
なお、2024年10月25日にJPR千駄ヶ谷ビルを売却しましたが、当該物件の売却代金は今後の物件取得資金などに充当する予定です。
第25回無担保
投資法人債
6,000 0.510% 2020年11月26日 2030年11月26日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR千駄ヶ谷ビル と 薬院ビジネスガーデン の取得に要した借入金の返済資金。
なお、2024年10月25日にJPR千駄ヶ谷ビルを売却しましたが、当該物件の売却代金は今後の物件取得資金などに充当する予定です。
第28回無担保
投資法人債
1,000 0.670% 2021年12月7日 2036年12月5日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である ライズアリーナビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
みずほ銀行
1,000 0.675% 2022年3月30日 2032年3月30日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である ライズアリーナビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
みずほ銀行
1,000 0.9475% 2023年6月27日 2033年6月27日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である オリナスタワー の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
みずほ銀行
2,000 0.5325% 2023年6月27日 2028年12月27日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である オリナスタワー の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
みずほ銀行
2,000 0.40125% 2023年6月27日 2027年6月25日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である オリナスタワー の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
群馬銀行
1,000 0.680% 2023年7月5日 2030年7月5日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR大宮ビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
足利銀行
1,000 0.47125% 2023年7月5日 2028年7月5日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR大宮ビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
京葉銀行
1,000 0.49125% 2023年7月5日 2028年7月5日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR大宮ビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
三菱UFJ銀行
1,000 1.11625% 2023年8月31日 2031年8月29日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR茶屋町ビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
中国銀行
2,000 1.2575% 2023年10月6日 2031年10月6日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である 川崎ダイスビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
福岡銀行
2,000 1.1825% 2023年10月6日 2031年10月6日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である 川崎ダイスビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
伊予銀行
1,000 1.301% 2023年10月6日 2031年10月6日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である 川崎ダイスビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 株式会社
千葉銀行
1,000 0.8525% 2023年10月25日 2028年10月25日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR日本橋堀留ビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 日本生命保険
相互会社
2,000 0.90622% 2023年11月22日 2029年4月20日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である JPR心斎橋ビル の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 損害保険
ジャパン株式会社
2,000 0.8025% 2023年12月25日 2029年6月25日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である オリナスタワー の取得に要した借入金の返済資金
グリーンローン 大同生命保険
株式会社
1,000 0.99125% 2023年12月25日 2030年12月25日 無担保・
無保証
グリーン適格資産である 損保ジャパン仙台ビル の取得に要した借入金の返済資金
33,000

サステナビリティファイナンス調達残高

2023年12月31日時点

項目 借入先 借入額
/発行額
(百万円)
利率 借入日
/発行日
返済期限
/償還期限
摘要 資金使途
第27回無担保
投資法人債
1,400 0.420% 2021年12月7日 2031年12月5日 無担保・
無保証
サステナビリティ適格資産である 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー の取得に要した借入金の返済資金
サステナビリティ
ローン
株式会社
みずほ銀行
600 0.675% 2022年3月30日 2032年3月30日 無担保・
無保証
サステナビリティ適格資産である 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー の取得に要した借入金の返済資金
サステナビリティ
ローン
株式会社
山形銀行
1,000 0.78125% 2023年7月5日 2031年7月4日 無担保・
無保証
サステナビリティ適格資産である 御茶ノ水ソラシティ の取得に要した借入金の返済資金
サステナビリティ
ローン
株式会社
山形銀行
1,000 0.49125% 2023年7月5日 2028年7月5日 無担保・
無保証
サステナビリティ適格資産である 御茶ノ水ソラシティ の取得に要した借入金の返済資金
サステナビリティ
ローン
株式会社
京都銀行
500 0.44125% 2023年7月5日 2028年7月5日 無担保・
無保証
サステナビリティ適格資産である 御茶ノ水ソラシティ の取得に要した借入金の返済資金
4,500

グリーン適格資産

2023年12月31日時点

物件名称 取得価格
(百万円)
DBJ Green
Building 認証
CASBEE
不動産評価認証
BELS評価
東京スクエアガーデン 18,400 ★★★★★
オリナスタワー 31,300 ★★★★★
御茶ノ水ソラシティ 6,490 ★★★★★
オーバルコート大崎マークウエスト 3,500 ★★★★
新宿センタービル 24,320 ★★★★
大手町フィナンシャルシティノースタワー 11,400 ★★★★
兼松ビル 16,276 ★★★
品川キャナルビル 2,041 ★★★
ライズアリーナビル 13,131 ★★★
ゆめおおおかオフィスタワー 6,510 ★★★
JPR大宮ビル 6,090 ★★★ ★★★★★
(ZEB Oriented)
川崎ダイスビル 15,080 ★★★
JPR原宿ビル 8,400 S
JPR麹町ビル 5,750 S ★★★
新横浜第二センタービル 1,490 S
JPR武蔵小杉ビル 7,254 S
武蔵浦和ショッピングスクエア 4,335 S
FUNDES上野 3,800 S
損保ジャパン仙台ビル 3,150 S
損保ジャパン和歌山ビル 1,670 S
JPR堂島ビル 2,140 S
JPR心斎橋ウエスト 3,750 S
ハウジング・デザイン・センター神戸 7,220 S
MS芝浦ビル 11,200 S
新宿スクエアタワー 14,966 S
東京建物東渋谷ビル 11,300 S
グランフロント大阪(うめきた広場・南館)(注1) 11,800 S
グランフロント大阪(北館) 9,500 S
六番町ビル 2,800 S
立川ビジネスセンタービル 3,188 S
センシティビルディング 13,870 S
薬院ビジネスガーデン 10,996 S
FUNDES水道橋 3,250 S
ビッグス新宿ビル 15,121 ★★★ S
兼松ビル別館 2,874 A
JPR人形町ビル 2,100 A
JPR市ヶ谷ビル 5,100 A
南麻布ビル 3,760 A
JPR日本橋堀留ビル 5,100 A
JPR渋谷タワーレコードビル 12,000 A
JPR千葉ビル 2,350 A
JPR横浜日本大通ビル 2,927 A
川口センタービル 8,100 A
JPR上野イーストビル 3,250 A
JPR名古屋伏見ビル 4,137 A
JPR心斎橋ビル 5,430 A
JPR茶屋町ビル 6,000 A
芝大門センタービル 4,213 A
アルカイースト 5,880 A
JPR那覇ビル 1,560 A
JPR千駄ヶ谷ビル 15,050 ★★★ A
JPR神宮前432 4,275 A
JPR銀座並木通りビル 10,100 A
JPR横浜ビル 7,000 B+
FUNDES天神西通り 3,310 ★★★★
合計 426,004
  • グランフロント大阪(うめきた広場・南館)は南館がSランクで、うめきた広場はAランクとなります。


2023年12月31日時点
適格資産件数(物件) 55
グリーン適格資産の取得価格総額(百万円) 389,714
サステナビリティ適格資産の取得価格総額(百万円) 36,290
総資産LTV(%) 40.2
グリーン適格負債額(百万円) 156,665
サステナビリティ適格負債額(百万円) 14,588
適格資産の延床面積の総計(㎡) 628,618
適格資産のエネルギー使用量(MWh) 115,503
適格資産のCO₂排出量(t-CO₂)(Scope1,2,3) 34,921
適格資産の水使用量(㎡) 435,573

*適格資産のCO₂排出量のScope3はカテゴリ13より算出しています。
*適格資産のエネルギー使用量、CO₂排出量、水使用量は2022年の実績であり、2023年に新規取得した物件の数値は除きます。


サステナビリティ適格資産

2023年12月31日時点

物件名 1.地域防災 2.医療サービス 3.子育て支援 4.スタートアップ支援 5.バリアフリー支援
東京スクエアガーデン
大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
御茶ノ水ソラシティ


外部機関の評価

JPRはサステナビリティファイナンス・フレームワークの適格性について、評価機関である株式会社日本格付研究所(JCR)より「JCRサステナビリティファイナンス・フレームワーク評価」の最上位である「SU1(F)」の評価を取得しています。

JCR評価ページリンク(https://www.jcr.co.jp)